2019年3月13日に、Googleの検索順位が大きく変動しました。

Google は2019年3月13日、検索エンジンのコアアルゴリズムを更新したことを公式 Twitter にて告知した。
コアアルゴリズム更新は検索品質改善を目的

引用元:Google検索、コアアルゴリズムのアップデートを実施(2019年3月)

今回のアップデートは、『コアアルゴリズム アップデート』と呼ばれる、Googleの検索システムの根幹に関する変更です。

パンダアップデート(低品質なサイトの順位を下げる)やペンギンアップデート(スパムサイトの順位を下げる)のように、特定の事象に対して変更を加えるアップデートではありません。

そのため、具体的な対応策を立てるのは非常に難しいです。
多くのブロガーやアフィリエイター、企業のマーケティング担当が阿鼻叫喚の騒ぎでしょう……。

この記事では、私の持つ約20件のアフィリエイトサイトに起きた順位変動の傾向をまとめてご紹介しています。
サイト修正の糸口になれば幸いです。

私のサイトに起きた3つの順位変動の傾向

1.放置サイトの順位が上がった

ホントに、私の持つすべてのサイトに対して言えるのがこれです。
まったく更新をしていない、いわゆる『放置サイト』の順位が軒並み上がりました。

順位が上がったサイトの中には、私が大学時代(2012年代)に作ったものもあります。
ビッグキーワードで2ページ目以降だったサイトが、7位にまで上がったパターンもありました。

要因はこんなところかなと思います。

1.更新頻度の重要性が下がった
2.ドメインエイジの重要性が上がった
3.そもそも更新頻度やドメインエイジに左右されなくなった

個人的には3が大きいと感じています。

「最新の情報=読者に役に立つ情報がある」
「老舗のサイト=読者に役に立つ情報がある」

とは言えないので、調整されてもおかしくないと思います。

2.物販サイトがAmazonや楽天より上位に来るようになった

私は物販の比較サイト・ランキングサイトを多数持っていますが(全体の8割くらい)、その約半分の順位が大きく上昇しました。

肌感覚では、Amazonや楽天などの大手ネットショップを打ち負かしているパターンが多いように感じます。

要因はこんなところかなと思います。

1.大手ネットショップの優位性が下がった

Amazonにステマレビューがはびこっているなど、カスタマーレビューの信用性が落ちているのが、大手ネットショップの掲載順位が下がった要因と考えられます。

商品のレビュー獲得競争のなかで、様々な手段を用いて不正にレビューを集める行為も横行している。
その一つが、商品の無償提供などを対価として、レビューを集める方法だ。

<中略>

このように商品のレビューに不審な点はあるが、レビュー自体の日本語に不自然な点があるわけではない。
一般ユーザーがぱっと見た目でレビューの質を判断することは難しいだろう。

引用元:Amazonにはびこるステマ。偽レビューはこうして量産される

また、「大手サイトの記事=読者に役に立つ情報がある」というわけではないので、調整されてもおかしくないかなと思います。

実際、過去に株式会社DeNAという大手の会社が、『WELQ』という医療系まとめサイトを運用して炎上したことがありました。

参考記事:WELQ問題「医師監修」だから安全とは限らない

この事件を皮切りに、LINEの運営会社が開設している『NAVERまとめ』や、2ちゃんねるまとめが、今では検索結果の上位に表示されにくくなっているほどです。

一時は、大手の会社の運営サイトが片っぱしから上位に食い込む状況もありましたが、流石に今回のアップデートで調整されたのではないでしょうか。

3.サジェスト網羅系記事の順位が下がった

関連キーワード取得ツールなどを利用してサジェストキーワード集め、そのキーワードについての文章をとにかく網羅させた記事の順位が落ちました。

私の持っている商標サイトでは、サジェストでビッグキーワードで1ページ目にいたキーワードが圏外になりました。

逆に、訪問者の検索意図にそった内容の記事の順位が上がっています。

私の書いたある記事の話です。
私が、読者の気持ちに寄り添いまくって書いた記事の掲載順位が、8位から2位にまでグンッと上昇しました。
他の9サイトが同じような見出しと内容で文章を書いている中、私だけが別の視点で書きました。

以上から言えるのは、こんなところかなと思います。

1.Googleの検索意図の把握力が上がった
2.直帰率や滞在時間、記事内のリンククリック率などが重視されるようになった

どちらもあり得る話ではないでしょうか。

読者に役立つ記事の順位が上昇した気がする!やはり『コアアップデート』というだけあるか……

今回のアップデートは、年に数回しかない強烈な順位変動です。

コアアルゴリズム アップデートの対策は、読者にとって良いコンテンツを作るしかないです。
実際に、Googleはコアアップデートへの対策について、Twitterでこう述べています。

すばらしいコンテンツを構築することに集中し続ける以外に、順位が前よりも下がったページへの対処方法はありません。
時間とともに、ほかのページに対して順位が上がることもありえます。

引用元:Google検索、コアアルゴリズムのアップデートを実施(2019年3月)

『Googleに対しての記事作成』が通用しにくくなっているのではないでしょうか。
ユーザーエクスペリエンスが、より重視されているように思います。